ソーシャルアクションラボ

2022.10.19

古民家をゲストハウスに 香川の離島「資源循環型」運営計画

 人口約150人の離島・男木(おぎ)島(香川県高松市)で、老朽化が進む古民家を宿泊施設に再生するプロジェクトが進んでいる。間伐材を風呂をたく際に活用したり、生ゴミを肥料化したりする「資源循環型」の運営が目標。改修資金をクラウドファンディング(CF)で募っている。

 計画を進めているのは2016年に京都府から移住した山口憲太郎(41)夫妻だ。山口さんは現在、ヘアサロンと島の空き地などで栽培したハーブを活用したカフェを経営する「象と太陽社」の代表を務める。古民家が建つのは約1・3平方キロメートルの狭い島の急斜面に築いた石垣の上だ。当時の工法については記録がなく、狭い集落には重機も入れないため、現在の建築技術では建て替えが不可能な民家が多いという。

 山口さんによると、現在島民の約3分の2が高齢者で、地域の運営の担い手不足が深刻となっている。そこで、「集落の文化を残しつつ、収益化ができるような持続可能な仕組みをつくりたい」と宿泊事業を構想した。島内の空き家を研究している建築家の安部良さんの協力も得ている。

400万円を目標にCF

 プロジェクトではヘアサロンとカフェに隣接して空き家となっている古民家を1棟貸し切りのゲストハウス「レモンツリーホテル」に改修する。島内の空き家の屋根瓦や廃材を再利用するほか、山口さんの経歴を生かした「ハーブスチーム浴」を楽しめる浴室も設ける。排せつ物を肥料化する「コンポストトイレ」を設置するなどして、島の環境にも配慮する。今後応用できるように改修方法などを記録し、書籍化もする予定だ。

 施設は24年春の完成予定で、建築費用は1000万~1500万円を見込む。400万円を目標に、CFのサイト(https://readyfor.jp/projects/lemontreehotel1)で11月8日まで資金を募っている。【西本紗保美】

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