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2022.11.06

22年の気温、産業革命前から1.15度高く 世界気象機関見通し

 世界気象機関(WMO)は6日、今年の世界の平均気温は、産業革命前より約1・15度高くなるとの見通しを発表した。世界の平均海面水位は過去最高を更新するとみられる。

 WMOによると、今年1~9月の気温は1・15度上回っており、今年は過去5番目か6番目に暑い年になる可能性がある。また、2020年1月以降、世界の平均海面水位は約1センチ上昇し、人工衛星による観測が始まった1993年以降の上昇分の約1割を占めた。直近10年間の上昇速度は、93年からの10年間の約2倍になっているという。

 海面上昇加速の背景には、温暖化に伴う陸上の氷の融解量が増えていることがある。スイスの氷河の体積は21~22年に約6%減り、01年以降で約4割減少したという。

 温暖化によって気象災害が頻発し、激甚化することが指摘されている。WMOは報告書で「パキスタンの大洪水や東アフリカの干ばつに見られたように、気候変動(の原因)に最も関係ない人々が最も被害を受けることが多い。世界の半数の国には(事前に異常気象発生を予測する)早期警報がなく、整備がこれまで以上に重要になっている」と指摘した。

 気象観測などで事前に災害リスクを伝える「早期警報」を巡っては、エジプトで6日に開幕した国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)で、国連のグテレス事務総長が今後5年で各国に普及させる行動計画を発表する予定になっている。【岡田英】

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