ソーシャルアクションラボ

2022.11.08

LGBTQパートナーシップに理解を 高校生が婚礼姿でポスター撮影

 ウエディングドレスに身を包んだ2人の女性がブーケを手にして見つめ合う。バシッと決めたタキシード姿の男性2人は、手を取り合って指輪を交換する。香川県観音寺市の高校生がモデルを演じ、性的少数者(LGBTQなど)の新しいパートナーシップを表現したポスターだ。撮影に臨んだ4人は「誰もが自分らしく生きられる時代になってほしい」と、若い感性を大人に投げかける。

 ポスター制作を企画したのは、ウエディングドレス姿での写真撮影など障害者を支援するイベントを開催する「いいSMILE実行委員会」だ。モデルの1人で県立観音寺総合高校2年の大西葵さん(16)の母祐子さん(44)は同実行委のプロジェクトリーダー。大西さんも普段から祐子さんに障害者などマイノリティーの人たちのことを聞いており、LGBTQについても関心を持ったという。

 同級生と化粧をしているLGBTQの男性について「キレイ」と雑談をするという大西さん。母との何気ない普段の会話から「少数の人の思いを理解していない大人が多く、LGBTQを差別するのは多様性を認めていないからでは」と感じていた。同実行委からポスター制作の話があり、自分も何かできることをしようと参加を決め、同級生に声をかけたという。

 観音寺市の海岸で撮影したラストショットに選んだのは夕日に照らされた男女4人が手をつなぐ場面。「同性同士の結婚は特別なことではない。当たり前の一般的なことになってほしい」といった思いを込めた。撮影を終えた大西さんは「女性同士、男性同士が手をつないでいるポスターをみてビックリしないでほしい。純粋に美しい、かっこいいと思ってほしい」と話した。

 4人は今後、写真の編集をしながらポスターに添えるキャッチコピーを考え、完成させる予定。観音寺市も趣旨に賛同し、ポスターは市役所で掲示される予定だ。【川原聖史】

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