ソーシャルアクションラボ

2022.11.10

日本に化石賞 理由は「化石燃料事業への公的融資額が世界最多」

 エジプトで開催中の国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)で、世界の環境NGOが参加する「気候行動ネットワーク(CAN)」は9日、気候変動対策に後ろ向きな国に贈る「本日の化石賞」に日本を選んだと発表した。化石燃料事業への公的融資額が世界最多だったことが授賞理由だ。

 CANによると、日本の石油、石炭、天然ガスの事業に対する公的融資は、2019~21年の年平均で106億ドル(約1・5兆円)だった。日本政府は、化石燃料にアンモニアや水素を混ぜて火力発電所で使い、最終的には排出ゼロにする「ゼロエミッション火力」をアジアで推進したい考えだ。

 しかし、コスト面など課題が多く、CANは「誤った解決法を他国に輸出するために多大な努力をしている」と批判。岸田文雄首相がCOP27への参加を見送ったことについても触れ「誤った解決策の推進に忙しかったのか」と皮肉った。

 化石賞は同日からCOP27の会期中、各国の政策や発言内容などを基にほぼ毎日発表される。日本は最初の受賞となった。【岡田英】

関連記事