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2022.11.10

台風14号で崩壊の盛り土、国基準で宮崎県が造成 検討委が現場確認

 9月の台風14号で宮崎県が椎葉村と美郷町に造成した盛り土が崩壊し、有識者による調査検討委員会(会長=清水収・宮崎大教授)は9、10の両日、土砂が流出した現場の状況を確認した。2023年3月末をめどに原因などの分析結果をまとめる。

 県によると、盛り土は県の治山工事などで出た残土で、9月18日に県内を襲った台風14号の影響で、椎葉村3カ所と美郷町1カ所の計4カ所で崩落が判明。けが人はいなかったが、山のふもとの田んぼが土砂で覆われた場所があった。

 盛り土の崩壊は、28人の死者・行方不明者を出した21年7月の静岡県熱海市の土石流災害で問題になった。熱海市の盛り土は民間業者が造成していたが、今回のケースは宮崎県が国の基準に沿って造成したという。

 4日に県が設置した検討委は砂防学などが専門の大学教授3人で構成。委員らは9日に椎葉村不土野、10日に美郷町南郷神門の現場を訪れ、土の崩れ具合を確認したり、流れた水の経路を推測したりした。

 10日に現地で報道陣の取材に応じた清水会長は「大量の雨が降って地下水が増え、盛り土の斜面が不安定になって崩れたのではないか」と話した。【一宮俊介】

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