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2022.12.03

津波浸水の新想定で「水没」市役所の非常用電源を改修へ 岩手・宮古

 岩手県宮古市は、巨大地震に伴う新たな津波浸水想定に基づき、市役所庁舎などが入る公共施設の非常用電源と貯水用設備を改修する。県が3月に公表した新想定で設備のある1階部分が水没するとされたためで、全て2階以上に移す。新想定で庁舎が浸水するとされた岩手県沿岸9市町村で、改修を決めたのは宮古市が初めて。

 市は2018年10月に市役所など3施設が入る「中心市街地拠点施設」で業務を開始。東日本大震災で浸水しなかった場所に新設し、水害対策でかさ上げ工事もしたが、新想定では1階部分が水没する深さ2・9メートルの浸水が見込まれている。

 改修するのは、いずれも6階にある発電機と非常用水槽に給油、給水するポンプ。ともに1階にあるが、2階以上に移設または増設する。設計費1500万円は11月下旬の臨時議会で可決。今後、設置場所を決め、23年秋に着工したい考えだ。

 山本正徳市長は11月末の記者会見で「津波発生時の避難指示や市民への情報提供を続けるには、市役所を安全に使えるようにしなければならない」と述べた。【奥田伸一】

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