ソーシャルアクションラボ

2022.12.07

「注文に時間がかかるカフェ」九州初開催 吃音への理解深めて

 なめらかに言葉を発しにくい吃音(きつおん)のある福岡県広川町の木村りこさん(22)ら3人が3日、木村さんの親戚が経営するみやま市のミカン直売所で1日限定の「注文に時間がかかるカフェ」を開いた。接客業に挑戦し、吃音への理解を深めたいと企画した。

 他に参加したのは、同県須恵町の大学生、平田蓮太郎さん(19)と北九州市の通信制高校生、末田裕紀さん(19)。3人はみやま市名物のみかんを使った「HOT蜜柑ドリンク」や八女茶など七つのメニューを準備し、来場した約40人からゆっくりと注文を聴いて提供した。マスクに「たくさん話しかけて」「自然に接してほしい」などと記し、和やかな雰囲気で接客を楽しんだ。

 来春から企業に勤める木村さんは「小学校の音読の授業では、先生から症状を理解されにくかったが、年齢を重ねるごとに吃音が軽減された。気にせず接してほしい」と話した。平田さんは「スクールカウンセラーになりたい」、末田さんも「言語聴覚士になりたい」と自信を得た様子で夢を語った。

 吃音は言葉を発するまでに時間がかかったり、どもったりする言語障害の一つだが、周囲の理解があれば通常通り仕事ができる場合が多い。吃音者が自ら企画する「時間がかかるカフェ」は2021年8月から東京、札幌市などで開かれ、九州では初開催。木村さんがカフェ発起人の奥村安莉沙さん(東京)を通じて平田さんと末田さんに呼びかけて実現した。【降旗英峰】

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