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2022.12.15

「トトロの森」ナラ枯れ深刻 対策費用をクラウドファンディング

 狭山丘陵の保全に取り組む埼玉県所沢市の公益財団法人「トトロのふるさと基金」は14日、全国的に拡大している木の伝染病「ナラ枯れ」に対処する費用を、クラウドファンディング(CF)で募ると発表した。【清藤天】

 ナラ枯れは、コナラなどナラ類やシイ・カシ類の樹木にカシノナガキクイムシが侵入し、病原菌の「ナラ菌」を増殖させることで枯死させる伝染病。

 同法人が保全する「トトロの森」は、県内と東京都の4市1町で60カ所計約10ヘクタールに広がる。ナラ枯れ被害は2019年で6本程度だったが、徐々に増えて22年は492本に上る。特に所沢市内の32号地や、東京都東村山市内の56号地で深刻だという。

 森の取得費用は1億数千万円あるものの、伐採費用は22年だけでも500万円が見込まれている。1本の伐採費用は40万円ほどかかり、今後被害の拡大状況によってはさらに増え、森の取得にも影響が出かねないという。安藤聡彦理事長は「現状を放置しておけないが、今の経費だけでは難しい。クラウドファンディングを利用する層へも活動の支援を広げたい」とする。

 CFの目標額は300万円。寄付型のため物品などのリターンはない。寄付金の控除領収書や報告、会報などを送るとしている。期間は12月16日から23年2月末まで。開始日からのURL(https://camp-fire.jp/projects/view/640491)。ナラ枯れ対策での利用は、今回の結果を受けて継続するか検討するという。

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