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2022.12.24

クリスマス大雪、新潟で人的被害拡大 45人死傷、高齢者が半数

 冬型の気圧配置が強まった23日、新潟県内は再び雪に見舞われた。新潟地方気象台によると、24日昼にかけて、中下越の山沿いを中心に警報級の大雪となる可能性がある。県などの関係機関は高速道路の通行止めなど対策を検討するとともに、大雪に伴う人的被害が拡大しているとして注意喚起している。

 県によると、23日午後3時までに、雪による死傷者は計45人(18日以前の2人を含む)が確認され、うち26人が65歳以上の高齢者だった。死者は新たに1人が確認され、計5人となった。19日に小千谷市で、70代男性が流雪溝の除雪作業中に倒れて心肺停止状態で搬送され、死亡した。

 「雪が小康状態となった時に除雪作業する機会が多いと思うが、『一人でしない無理をしない、落雪・転落気をつけて』を合言葉に気を付けてほしい」。県危機対策課の酒井公生課長はこう呼び掛けている。

 停電は一部地域で続いており、東北電力によると、23日午後4時現在、柏崎市約400戸▽新発田市200戸▽佐渡市約2700戸――など計約3300戸となっている。

 新潟地方気象台によると、24日午後6時までの24時間降雪量はいずれも多い所で、山沿いは中下越で90センチ、上越で60センチとなるほか、平地は中下越で40センチ、上越で20センチ、佐渡で30センチと予想される。警報級の降雪が予想され、同じ所に雪雲がかかり続けた場合、範囲が拡大する恐れがある。

 大雪に備え、北陸地方整備局とNEXCO東日本は23日、磐越道の安田インターチェンジ(IC)―津川IC間の上下線で通行止めを実施する可能性が高いと明らかにした。午後7時段階で未確定だが、実施すれば、並行する高速道路や国道も同時に通行止めにするのが原則とされるため、国道49号の一部区間が通行止めになる可能性がある。また、国道7号も村上市の一部区間を通行止めにする可能性があるという。

「早くから情報提供を」自治体訴え

 一方、地元自治体からは、情報共有の重要性を指摘する声が出ている。小千谷市の宮崎悦男市長は23日の定例記者会見で「高速道路を止めるのであれば、結論からではなく早い段階から情報提供してほしい」と訴えた。

 関越道が通行止めとなり国道17号などで立ち往生が発生した20日、市は40人態勢で夜を徹して物資の供給や健康状態の確認などを行った。だが、市へは通行止めが始まった後の19日午前8時20分に連絡が入り、ファクスで知らされたという。

 宮崎市長は「県道や市道にも負荷がかかった。例えば1、2時間前に通行止めの可能性があるとか事前情報があると、かなり手の打ち方が変わってくる」と指摘した。【池田真由香、内藤陽】

雪下ろし「12月に何度も、珍しい」

 大雪に伴い災害救助法が適用された魚沼市の守門、入広瀬両地区で、地元の福山除雪組合による雪下ろしが行われた。

 要援護世帯の馬場春男さん(86)方では23日、組合員2人が作業にあたり、住宅の屋根に積もった高さ約1メートルの雪を片付けた。馬場さんの妻トシエさん(78)は17日にも行ったばかりだといい、「例年は10回以上、雪下ろしをするが、12月に何度もするのは珍しい。たくさん積もらないうちに降ろしてもらい、ありがたい」と感謝した。

 同組合の西村暁良代表(56)は「冬季間、屋根雪を心配する高齢者世帯は多い。可能な限り出向いて作業を続けていく」と話した。【板鼻幸雄】

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