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2022.12.28

奄美の絶滅危惧種リュウキュウアユ 危機脱し個体数が回復傾向に

野生の状態で鹿児島県・奄美大島だけに生息する絶滅危惧種のリュウキュウアユについて、今秋の個体数調査で2万3643匹が確認された。調査した研究会は「個体数は一時期の危機を脱して回復傾向にある」とみている。

鹿児島大や琉球大などの研究者でつくる奄美リュウキュウアユ保全研究会(会長=四宮明彦・元鹿児島大教授)が、島内で生息する主要4河川を中心に1990年から産卵期の秋の個体数を潜って調べている。2015年に最多の8万1527匹を記録した。

22年11月の調査で、最も多かったのは奄美市住用町の役勝川で1万8009匹。次いで宇検村河内川2973匹など。全体では前年より2885匹減った。17年に最少の約4500匹まで激減したが、その後は1万~2万匹台で推移し、緩やかに回復しているという。

研究会のメンバーで鹿児島大の久米元准教授は「冬季(12~3月)の平均気温や海水温が低い状態で、アユの生息には悪くはなかった」と指摘。四宮会長は「今後も生育に良い状態が続くよう見守る必要がある」と話した。【神田和明】

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