掛川市長「言語道断で残念」　浜松市議の「異常な性癖」発言に

　浜松市議会の最大会派・自民党浜松の柳川樹一郎市議（72）が性的少数者を巡って「異常な性癖」と発言した問題で、久保田崇・掛川市長は10日、記者会見で「言語道断。残念でならない」と批判した。

　柳川市議は今月2日、浜松市議会市民文教委員会で、中学教諭の男が男性宅への住居侵入容疑で逮捕されたことを受けて「異常な性癖。普通の感覚で言うと女性のアパートに侵入する」と発言。8日に記者会見を開いて謝罪した。

　久保田市長は「市議は高い見識を持っていなくてはならないと思う。あってはならないことだと思う」と述べた。性的少数者について「人間らしい生き方をしたいとみなさん苦しんでいる。掛川市では幹部職員向け研修で当事者から話を聞く取り組みをしてきた」と言う。県パートナーシップ宣誓制度導入に伴い、市は3月から同性カップルに対して診療所での病状説明など家族同様の扱いに取り組む。【山田英之】