ソーシャルアクションラボ

2023.02.21

「岸田首相に手紙を書こう!」 LGBTQここにいると伝えたい

 「ママがふたりの家だけど わたしもしあわせ」。子育て中の同性カップルやその子供が、自分たち家族について知ってもらおうと「#岸田総理に手紙を書こう!プロジェクト」を始めた。

SNSに投稿し、事務所宛てに郵送

 子育てをするLGBTQなど性的少数者らでつくる団体「にじいろかぞく」が始めた。家族について岸田文雄首相に知ってほしいことなどをイラストや文章でハガキに書いて写真を撮り、SNS(ネット交流サービス)に投稿した上で岸田首相の議員事務所宛てに郵送するよう呼びかけている。

 岸田首相は1日の衆院予算委員会で、同性婚の法制化について「すべての国民にとっても家族観や価値観、社会が変わってしまう課題だ」と述べた。

 この発言に対し、同性婚が日本では認められていないことに疑問を持ったメンバーの子供から「お手紙を書いて、『ここにいるよ』ってお知らせしたらどうかな」と提案があったという。

 子供たちが書いた手紙の一部は、性的少数者の支援団体の関係者らが17日に岸田首相と面会した際に手渡している。

「実態に合った法律を」

 「にじいろかぞく」共同代表の小野春さんは「岸田首相に子供たちの手紙を読んでほしい。私たちは、ずっと前から家族として暮らしています。実態に合わせた法律にしてもらいたい」と話している。

 実際に書かれた手紙は、ツイッター上などで「#LGBTQsファミリー」「#ここにいるよ」などのハッシュタグで見ることができるほか、「にじいろかぞく」のホームページ(https://queerfamily.jimdofree.com/)でも紹介している。【菅野蘭】

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