ソーシャルアクションラボ

2023.03.02

「寛容な富山に」パートナーシップ制度 第1号は事実婚カップル

 富山県は1日、性的少数者(LGBTQなど)や事実婚のカップルらの関係を公的に認める「パートナーシップ宣誓制度」の運用を開始し、1組目の宣誓者が「2人の新たな第一歩になった」と喜びを語った。

 交付第1号は県内に住む公務員の遠藤優子さん(43)と農林業の佐藤文敬さん(44)。遠藤さんは「結婚するなら当然、私が姓を変えるのだろう」と思っていたが、「どちらか一方が姓の変更など負担を強いられるのはおかしい」という佐藤さんの考えに共感し、7年前から事実婚状態だった。ただ病院で病状説明を受ける際などに不安があり、家族と同様の扱いを受けられる宣誓制度に申請した。

 元々同制度に関心があった遠藤さんは約1年前からLGBTQについての勉強会や交流会を開いてきた。「富山は保守的なところが多いが、宣誓制度をきっかけに、一人一人が生きやすい寛容性のある富山になってくれれば」と話した。【萱原健一】

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