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2023.03.11

大学進学率、男女差が最も大きい県は?「進学格差」をデータで見る

 「地元では女性の高学歴は珍しく、職場では男性から『キワモノ扱い』でした」就職氷河期時代に希望する公務員の職に就いたミチコさんはそう振り返った。九州地方の中核都市で暮らす。

 性別や住んでいる地域によって進学率の「格差」はあるのか――。

 毎日新聞は、2022年度の文部科学省の学校基本調査をもとに、都道府県別・男女別の大学進学率を試算した。

 22年3月の4年制大学進学率を都道府県別で見ると女子の場合、最も進学率が高いのは東京都で75・8%、京都府69・0%、山梨県59・4%と続く。

 最も低いのは秋田県で37・3%。続く鹿児島県と岩手県が37・9%となっている。東京都と秋田県を比較すると、2倍以上の開きがある。

 男子の場合、最も進学率が高いのは東京都で77・7%、次いで山梨県75・5%、京都府72・6%。最も低いのは岩手県で41・2%、秋田県41・8%、山口県42・4%と続く。

 男子と女子の性別による「格差」もある。

 女子で進学率が60%を超えたのは東京都と京都府の2都府だけだったが、男子は9都府県。50%を超えたのは、女子は16都府県で、男子は30都府県にのぼった。

 男女の進学率に最も差があるのは山梨県で、男子75・5%に対し、女子は59・4%と約1・3倍だった。

 男子で進学率が40%を下回る地域はないが、女子の場合は8県あり、うち4県が九州地方。都市部では比較的進学率が高くなる傾向が男女ともに見られた。

 女子が男子よりも進学率が高いのは、徳島県(52・6%)と高知県(49・1%)、鳥取県(43・4)の3県のみだった。【菅野蘭】

◇  ◇  ◇

 文部科学省が「2022年度学校基本調査」で算出する進学率を参考に男女別、都道府県別に算出した。分子は都道府県別(出身高校の所在地別)の学部進学者数、分母は18歳人口(3年前の中学校と義務教育学校の卒業者、中等教育学校前期課程修了者の合計)で計算した。小数点第2位以下は切り捨て。

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