ソーシャルアクションラボ

2023.03.15

副文科相「私見答えない」 性的少数者巡る差別発言の指摘、説明拒否

 簗(やな)和生副文部科学相は15日の衆院文部科学委員会で、自身が過去に性的少数者(LGBTQなど)に関し「生物学上、種の保存に背く」という趣旨の発言をしたとされることについての認識を問われたが、「私見を述べる立場にない」と明らかにしなかった。

 簗氏は2021年5月、「LGBT理解増進法案」を審議した自民党の会合で、この差別発言をしたとされている。会合は非公開だったが、複数のメディアが発言を問題視して報じた。その後、法案は自民党内の反発があり、国会提出が見送られている。

 文科委で簗氏は、柚木道義議員(立憲民主党)に発言を巡る事実関係を聞かれたものの、「会議は非公開のため、内容についてお答えすることは差し控える」と説明を拒否。さらに「性的少数者は、種の保存に背くと考えているか」と現在の認識を問われたが、「文部科学省の副大臣の立場なので私見についてはお答えしません」と再び拒否した。【国本愛】

関連記事