2023.03.31
水俣病犠牲者慰霊式、4年ぶりに通常開催へ 遺族・患者が参列
毎年5月1日に熊本県水俣市で営まれる水俣病犠牲者慰霊式について、市は31日、今年は通常通り遺族や患者が参列する形で開催する方針を決めた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020、21年は中止。22年は規模を大幅に縮小しており、通常規模での開催は4年ぶりとなる。
水俣病は、病院が患者発生を水俣保健所に報告した1956年5月1日が「公式確認の日」とされ、慰霊式もこの日に合わせて開かれている。例年700~800人が参列し、患者・遺族代表や環境相、原因企業チッソ(東京)の代表が「祈りの言葉」を述べる。
市は、新型コロナの感染状況が落ち着いているとして通常規模での開催を決めた。【西貴晴】
関連記事