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2023.04.21

温室効果ガス排出量、8年ぶり増加 2021年度、経済回復傾向に伴い

 環境省は21日、2021年度の国内の温室効果ガスの総排出量(確定値)は二酸化炭素(CO2)換算で11億7000万トンで、前年度から2%(2320万トン)増えたと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込んだ経済の回復傾向に伴い、エネルギー消費量が増えたことなどで8年ぶりに増加に転じた。

 同省によると、温室効果ガスのうちCO2の部門別排出量は、産業部門(工場など)で3億7300万トン(前年度比5・4%増)。運輸部門も1億8500万トンで、同0・8%増となった。経済回復で製造業の生産量や貨物輸送量などが増えたのが要因だという。

 一方、森林などによるCO2吸収量は森林整備などによって4年ぶりに増加に転じ、前年度比3・6%増の4760万トンだった。今回初めて、海の生態系の一つであるマングローブ林による吸収分2300トンを吸収量に計上した。

 政府は30年度までに温室効果ガス排出量を13年度比で46%削減する目標を掲げ、達成には森林などによる吸収分を活用することにしている。吸収量を差し引いた21年度の正味の排出量は11億2200万トンで、13年度比で20・3%減。46%減にはまだ遠く及ばないが、西村明宏環境相は21日の閣議後の記者会見で「新型コロナ感染拡大前の19年度からは(正味の排出量は)3・4%減少しており、目標に向けて一定の進捗(しんちょく)が見られる」と話した。【岡田英】

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