ソーシャルアクションラボ

2023.05.10

はじめまして!西国分寺の気楽な読みもの「にこさんぽ」です。

これからコマロンにて連載をさせていただくことになりました、にこさんぽ編集室と申します。編集室といっても、親のわたしと4歳の息子・豆太郎による小さなユニットです。 「にこさんぽ」とは東京都国分寺市に住むわたしたち親子が、散歩途中に見つけた〝西国分寺の好きなところ〟をイラストまじりで綴ったフリーペーパーです。 関西から西国分寺に引っ越してきた2019年にvol1を発行し、2020年11月までに6号作りました。西国分寺駅近くの喫茶店「クルミドコーヒー」や、八百屋さん「しむら青果」などにも置かせていただきました。 国分寺市に住んでいる方や、ふらりと立ち寄られた市外の方――。西国分寺近辺を楽しむきっかけにしていただけたらと描いています。(利益や営業、広告を目的としない私費での製作物です) --- 「好きなところを綴る」。 一見ハッピーですが、実は「弱ったな…」という、喜怒哀楽どれにも属さない、どろんとした感情が起点となっています。 豆太郎との生活は楽しいけれど、ずっと2人きりだと結構息がつまります(豆太郎ごめん!)。 あぁ、なにか刺激が欲しい。ゆったりとした大人の時間はいずこへ……と思いながら、豆太郎を連れて西国分寺の八百屋さん「しむら青果」で買い物をしていたときのことです。野菜を選んでいると、聞き慣れない言葉が聞こえてきました。 「ねえ、ルバーブあるかな?」 ル、ルバーブ……!? テレビでは見たことがあるけれど(1回だけ)、この方の日常には珍しくて、調理が難しそうな野菜が溶け込んでいるというのか……!なんと尊い! それ以来、珍しいものを買う人のことを心の中で〝勇者〟と呼び、わたしも時々勇者になっております。 ちなみにその日は背中を押され、ずっと手を出せずにいたらっきょうを買ってみたのですが(勢い余って2袋も)、家に帰って調理を始めると、それはそれはもうパニック! 下から湧いているのではないか、と思うほど剥いても剥いても減らないらっきょうに悪戦苦闘。しまいには変な笑いがこみ上げてきました。しかし仕上げのお酢を流し入れた時の達成感ったら! 一人で存分に没頭し、笑い、達成感(とらっきょうの香り)に包まれて眠りにつく感じ。ん~、最高! ――――恥ずかしながらここまで興奮気味に書いてまいりましたが、はたから見るといつもどおり買い物をしているだけなのです。( ↓ らっきょう事件などについてつづった「にこさんぽ」vol.1。 ) ただ、時間帯や視点、道順を ちょっと変えることで 日常の中に「!」や「?」を 発掘できる気がしています。 人生いろいろ。 豆太郎との生活にちょっと煮詰まって、心の中で「♪ 生きて〜る生きている〜」とサンサーラが鳴り響く日は、ちょっと八百屋に行って勇者になる。早朝の公園で太極拳集団を見る。湧き水に手をつけてみる。そんな地味なファイティングポーズをとりながら、なんとかやりすごしています。 というわけで、次回からは、 わたしたちの大好きな西国分寺で見つけた 小さな「!」や「?」について イラストをまじえて レポートしたいと思います。 お役には立てないかもしれませんが、少しでも気楽になっていただけたら幸いです。みなさま「コマロン版 にこさんぽ」をどうぞよろしくお願い致します。
【伝え手】にこさんぽ編集室。親の〝わたし〟と息子の豆太郎(4歳)によるユニット。関西出身、国分寺市在住。教育系出版社のマーケティング部を経てフリーのコピーライターに。湧き水と吉本新喜劇、旅先でのスーパーマーケット巡りが好きです。