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2023.06.10

屋久島公認ガイドが白神山地を見学 相互交流で案内ポイント学び合い

 世界自然遺産・白神山地に隣接する秋田県藤里町の岳岱(だけだい)自然観察教育林で9日、鹿児島県屋久島町の屋久島公認ガイドらが、白神山地のあきた白神ガイドの案内で新緑のブナ林を見て回った。屋久島とともに白神山地が世界自然遺産に登録されて今年で30年を迎えるのを記念し、秋田県がガイド相互の研さんを目的に企画。案内のポイントなどについて意見交換した。

 参加したのは屋久島山岳ガイド連盟会長の古賀顕司さん(48)ら20~40代の8人。あきた白神ガイド4人が案内を担当した。

 一行は、遊歩道をゆっくり歩きながら新緑が鮮やかなブナ林や、道沿いの植物を観察。トレッキング客らに親しまれ、2022年3月に倒れているのが発見された「400年ブナ」や、新たなシンボルツリー「岳岱大ブナ」なども見学。カメラを手に説明を熱心に聴き入っていた。

 古賀さんは、あきた白神ガイドについて「抜け落ちのない案内に学ばされる点が多かった」と評価。あきた白神ガイドらも意見交換しながら研さんを深めた。【田村彦志】

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