2023.06.17
ぼくは出張。「学童に行きたくない」むすこ、どうする?|せんさいなぼくは、小学生になれないの?⑫
一夜明けて、朝。家族全員6時には目を覚ます。今日は、ぼくが出張の日。そのため、付き添いの必要なむすこ(長男)の登校の送りは妻に任せ、次男を保育園に送ることになった。
むすこ(長男)は機嫌はよさそうだが、「学校には行きたくない」と言っている。着替えをせず、朝ご飯まで2階の寝室のテレビで大好きな「おさるのジョージ」を見る。 テレビを見ているむすこに「今日は学童には行かなくていい」と妻が話をする。学校に行きたくないのは「放課後の学童に行きたくないから」とむすこが繰り返し主張していたからだ。
その代わり、今日の放課後は、近所の家でむすこが遊べるか聞いてみよう、と話す。
むすこは朝食を食べ、妻に着替えさせてもらう。
ご飯のあと、その近所の子が迎えに来て、インターホンを押した。むすこは、ふだん遊ばないおもちゃを段ボール箱に入れて遊び、行きしぶっていた。 近所の子が玄関を開ける。その子のお母さんもちょうど玄関に来ていたので、その場で妻が、「きょうは、放課後にむすこが遊びに行ってもいい?」と聞き、OKをとりつける。 それを見て、本当に学童に行かなくて済むとわかったむすこの顔は、絵に描いたようにパッと明るくなった。 そして、「今日は、(学校の近くの)橋の下でバイバイする」と言って、お母さんとすたすた出かけていった。 次男が後追いしそうになったので、「消防車を見に行こう」と声をかけて、妻の職場の裏側にある消防署に自転車で連れて行く。 消防士さんたちが、大きな消防車を洗っている。 「なんで、洗ってるの?」とむすこが聞く。 「大切な車だからじゃない?」 「なんでなんで?」が口癖の3歳間近。 保育園へ下の子を送るのは、久しぶりだった。園に着くと、まだ子どもがほとんどいない。次男は、入り口で自分で靴を脱いで、靴箱にしまう。その姿を見るのは初めてで、成長しているなあと、しみじみ。靴下も脱いで、たたもうとして、たためなくて、「お父さん、はい」と渡してくる。 保育室のドアを開け、先生たちに引き渡す。元気に手を振って別れた。 なんと楽な送りだろうか!さあ、きょうは、これからぼくは出張。
しかし、明日もむすこがどうなるかわからないので、一泊するはずだった予定を切り上げて、日帰りにすることにした。 以下は、本日のむすこの登校の様子。 心の整理のために日記を書くことが妻にも伝染した。 ***** 初日。本日、夫は出張につき私が学校へむすこを送った。「朝から行きたくない・・・、学童嫌だ・・・」を繰り返すので、夫と話し、近所のママにあずかりをお願いする施策を練る。切り札ではあるので、それをいつどのタイミングでむすこに出すか・・・。先に出して安心させるべきか、それとも・・・。悩む。 むすこ「行きたくない……」 わたし「じゃあ、小学校はいいの?」 むすこ「うん・・・」(あんまりよくないけどまし、の顔) わたし「おっけ。じゃあ、今日は学童なしにしよう」 (顔が明るくなる。ここでカードだしたほうがよいか?!) 「でも、お母さんお仕事なんだよねー」 むすこ「嫌だ!!!」 わたし「じゃあ、帰ってきたら△△くんのおうちに行かせてもらう? 一緒に宿題して、遊んどく?」 むすこ「うん! 行く!」 わたし「おし。じゃあ、そうしよう」 あっさり交渉成立。 学童の連絡ノートはランドセルに入れないこと、 学校の連絡帳に「学童は行かない」と書いたこと、 本人の目の前で近所のママにあずかり依頼、 を見せて、なんとか出発。 「どこまでついていく?」というと、学校手前の橋の下でバイバイすると言う。今日は登校中も私の手を握ることもないので行けそうな予感。途中「学童ほんとうに行かない?今、電話してよ!」と確認され、「大丈夫だよ。ノートも持ってきてないし」と、連絡帳にも書いたことを再度確認。先生にも言っていいよと伝える。 すると安心したのか、じゃあね、と橋の下であっさりハイタッチ。 スタスタ門の中に消えていきました。 一進一退とはまさにこのこと。 大好きな給食が、いくらか登校へのモチベーションになったのかな。 学童に何か引っかかるものがあるのは間違いないので(まあ、私も若干いろいろ思うところはある……)、まずは不安要素を取り除き、対応をするしかないかなあ。別の選択肢も考えるか。