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2023.07.05

山口・防府天満宮の石垣「1、2年では修復難しい」 大雨で崩落

 山口県内を襲った大雨の影響で、防府市の防府天満宮では、県指定史跡・大専坊跡の南側の石垣が崩落した。天満宮によると、1日午前6時半ごろに神職が発見。修復は「1、2年では難しい」という。

 県によると、3日に県職員らが状況を確認したところ、高さ3・3~2・6メートル、幅19・5メートルにわたって崩れていた。天満宮は被害が広がらないように防水シートをかぶせた。今後、原因究明などを経て、県の補助を受けて修復する予定だが、元の姿に戻る時期は分からないという。

 県によると、大専坊は南北朝時代から明治初年にかけ、社寺などを支配する官職がいる「別当坊」として天満宮の経営に大きな役割を果たしていた。現場では、2021年の台風で傷んだ、石垣上の土塀を修理する準備が進められていた。

 鈴木宏明宮司は「崩落は予兆もなかったので非常に驚いているし、残念。復旧を急ぎたい」と話した。【脇山隆俊】

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