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2023.07.08

危機一髪 大雨で家がミシミシ→親戚宅へ避難→1時間後に家崩壊

 7日午後10時10分ごろ、福岡県大牟田市駛馬(はやめ)町で「住宅が崩壊している」などと近隣住民から110番があった。警察や消防によると、2階建て住宅が倒壊したが、住人の女性(83)と息子(50)は週末の大雨に備えて親戚方に身を寄せており、無事だった。避難は倒壊の約1時間前だったとみられ、消防の担当者は「危機一髪。早めの避難が功を奏した」と話している。

 県警大牟田署や同市消防本部によると、住宅は屋根が落ちて潰れた状態で見つかった。がれきを撤去し捜索したところ、住人の電話番号が書かれたメモを発見。連絡が取れ、2人の無事が確認されたという。

 数日前から続く雨の影響で家の雨漏りがひどくなり、ミシミシという異音もしたことから、2人は隣接する熊本県荒尾市の親戚方への避難を決断。通報の約1時間前の7日午後9時ごろに家を出たばかりだったという。

 活発化する梅雨前線の影響で、8~9日は九州北部で大雨の警戒が強まっている。大牟田市消防本部は「家屋の異変など少しでも不安を感じたら早めに避難を」と呼び掛けている。【近松仁太郎】

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