ソーシャルアクションラボ

2023.07.20

「子どもの発達って、そうなんだよね」を共通言語に

私は、東京・国分寺市で暮らす3児の母、福間あき子です。数年前に初めて、発達支援の専門家である茂木厚子先生(杉並区の発達支援「Kids Sense」代表)の講演会に参加しました。 脳は「快」の状態でなければ学ばない。まずは脳を快の状態にすることが大事。子どもたちを、安心、楽しい、満足、そんなプラスのエネルギーで包み込むことで、子どもは成長していく――。 そんな先生からのメッセージに温かい気持ちになりました。 その後、講演会を主催していた「なないろ舎」のメンバーとなり、茂木先生の勉強会への参加を、積み重ねてきました。そして、子どもの発達段階を知り、さまざまな行動の意味が理解できて、ゆったりとした気持ちで「待つ」ことができるようになりました。 例えば、モノをなめる

産まれてから分かったのですが、三男は、ダウン症を携えて産まれてきてくれました。上二人に比べて、だいぶ減りましたが、なめて確認する期間が長かったように思います。でも、茂木先生の話を聞いている私は、その子の行動は、その子が必要としてる行動、と、捉えることができました。ただやめさせたり、注意したり、怒ったりではなく、口に入れてはいけない害のあるものについては気をつけるようにして、基本は見守るようにしています。

どんな意味があるのかなぁ、どこを発達させてるのかなぁ、という視点で見られるようになると、面白いし、一呼吸おけるようになります。

私は茂木先生のお話を聞いて、温かい気持ちになりました。肩の力をぬいて、大丈夫なんだ、と思えたのです。茂木先生のお話を、10年間伝え続けて、周りにいる人が知っていって、「子どもの発達ってそうなんだよね」と、茂木さんの話している言葉が共通言語になったら、社会が変わる――。

そんな思いで、「なないろ舎」のメンバーになった後の2022年、23年に茂木先生の講演会を、東京・国分寺市で開きました。 生後数日目の三男と母子同室になったときに、気付きました。「この子、ダウン症かしら??でも誰もそんなこと言ってないし・・・産まれてからわかることあるの??」

(ダウン症 産まれてからわかる でとりあえず検索)

「おー・・・あるんだ。・・・でも、とりあえずいったん胸にしまっとくか」と思ったのを覚えています。

数日後、退院診察の際に、医師から「お坊ちゃんはダウン症かもしれない」と告げられ、「やっぱり!そうですよね」と言いました。5歳となった三男は、日々を楽しみながら、子どもらしく元気に生きています。ダウン症であることは彼の魅力でしかないと思っています。

息子がダウン症であることから、「療育」というものに出会い、そこから、茂木先生と「なないろ舎」に出会いました。「なないろ舎」では、自分ができる限り、子どもを真ん中に生きていく仲間と出会うことが出来ました。

なないろ舎とは――。子どもの発達や特性をみんなで学び、子どもが育っていく環境について、安心して話し合える場。勉強会や交流会、市民向け講座を開いています。東京・国分寺市やその周辺で暮らす母たちが中心メンバー。乳幼児・小中高生を子育て中で子どもの発達に興味のある方(子どもの発達障がいの診断の有無に関わらず)や、幼小中学校の先生や保育士さん、支援員さんなども参加しています。
【伝え手】福間あき子。国分寺市在住、男三兄弟の母。子育て真っ最中の主婦です。日々、母親業修行中。❶たくさんある選択肢から自分の子どもたちや、自分に合うものを選ぶ術。❷こぶしを振り上げず、対立せず、相手の思いや置かれている状況を理解し、相手に自分の気持ちを伝える術。❸子どもたちが自由に生きていると実感できるように、常に見守る親になる術。ダウン症の三男を育てながら、子育ては政治に直結していると実感。「国分寺の投票率を1位にプロジェクト」のメンバー。