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2023.07.25

秋田中央道路、通行再開見通し立たず 地下トンネルが大雨で冠水

 秋田市中心部の東西を地下トンネルで結ぶ幹線道路・秋田中央道路が記録的な大雨の影響で冠水し、15日から通行止めが続いている。トンネル内部が23日、報道陣に公開されたが、まだ深さ3メートル近くも水が残る場所もあり、秋田県は「通行再開のめどはまだ立っていない」としている。

 全長約2・5キロで片側1車線の秋田中央道路はJR秋田駅のほぼ真下を貫き、駅の東西をスムーズに通過できる主要トンネルとして多くの県民に利用されている。深さは最大21メートルだが、場所によっては千秋公園のお堀の真下に位置している。

 14日からの大雨では秋田駅の東口から大量の水が入り込み、排水ポンプが停止して冠水が始まった。このため15日午後6時に全面通行止めになり、冠水区間は最大で約500メートルに及んだ。浸水した深さも最高で約5メートルに達し、トンネルの天井近くまで水没したところもあった。16日から24時間体制で排水し、23日の時点で冠水の区間は300メートル、深さも最大約3メートルにまで減っている。

 月内をめどに排水の終了を目指しているが、水がなくなった後も火災探知機や監視カメラ、消火・換気設備などの正常作動の確認が必要なため、まだ通行再開の時期を見通せていない状態だ。

 県によると、秋田駅東口付近を中心に、下水道の排水能力を超えて水があふれる「内水氾濫」によってトンネルが水没し、水が抜けなくなったことが原因という。担当者は「こうした冠水は過去に例がない。検証して今後に生かしたい」としている。

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 一方、秋田市内など被害の大きかった地域で使えなくなった家具などが、日本海に近い旧秋田空港跡地や公園、小学校などにトラックで次々に運ばれている。22日に旧空港跡地を訪れると、炎天下で家財などを積んだトラックが頻繁に出入りしていた。24日からは秋田市で災害ごみの戸別収集が始まり、28日まで実施される。【工藤哲】

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