2023.07.27
神戸ルミナリエ、初の1月開催へ 「光の回廊」規模3分の1に
阪神大震災の犠牲者を追悼する光の祭典「神戸ルミナリエ」について、神戸市や兵庫県などでつくる組織委員会は24日、2019年12月以来の開催を決めた。年末恒例の行事だったが、開催時期を震災発生日(1月17日)に近い24年1月19日からの10日間に変更する。
犠牲者の鎮魂と復興を願い、震災が起きた1995年から神戸市中央区の市街地で始まった。新型コロナウイルスが感染拡大した20年から3年連続で中止され、代替イベントが毎年開かれてきた。
会場は、旧居留地や市役所南側の東遊園地に加え、神戸港に面したメリケンパークにも作品を展開。約270メートルあり、シンボルだった「光の回廊」は規模を3分の1程度に縮小し、旧居留地からメリケンパークに移す方向で調整している。
組織委は1月17日の後に開催する理由について「震災の慰霊と鎮魂という行事の趣旨にふさわしい時期にするため」としている。クリスマス商戦の混雑に対する一帯の交通規制を取りやめ、警備費用約1億4000万円を削減する狙いもあるという。【山本康介】
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