ソーシャルアクションラボ

2023.08.01

家計簿アプリで二酸化炭素削減へ グラフ化で類似家庭と比較 北海道

 「ゼロカーボン」を掲げて温室効果ガス削減に取り組んでいる北海道が、電気やガソリンの使用量を入力することで、家庭の二酸化炭素(CO2)排出量が分かるスマートフォン向けアプリ「北海道ゼロチャレ!家計簿」を公開した。北海道は冬の暖房の影響で1人当たりの温室効果ガス排出量が全国平均より多い。道は排出量の可視化で環境意識を高めてもらうことや、収集データを利用して実態に即した施策の展開を目指している。

 7月28日に公開されたアプリではまず、家族構成や利用者の年代、住居形態などを登録。家庭での電気やガス、灯油、ガソリンの使用量や、発電・売電量を毎月入力することで、月別のCO2排出量がグラフ化され、道内の類似家庭と比較できるようになる。市町村ごとの削減成果を比べることもできる。

 地球温暖化対策課によると、道内の1人当たりの温室効果ガス排出量は全国平均の約1・3倍。産業や運輸などの部門別排出量のうち家庭が占める割合も、全国の15・9%に対して道内は23・2%と高く、暖房で灯油を使う影響が大きいという。

 道は2030年度までに13年度比で温室効果ガス排出量を48%減に、50年までに実質ゼロにする政策目標を設定している。アプリの削減効果ランキングなどを楽しんでもらいながら道民の参加を促したい考えで、将来的には継続的な利用に対し、店舗などで使えるポイントを付与する制度の導入も検討している。アプリは環境省の予算で開発されており、道内で成果が得られれば全国での普及も目指すという。

 また、CO2排出量は環境省が都道府県別や市町村別の推計値を公表しており、これを基に温暖化対策の施策が進められている。道はアプリを通じてより実態に近い排出量を把握し、効果的な削減施策につなげていく方針だ。

 鈴木直道知事は28日の定例記者会見で「多くの皆さんにアプリを利用していただき、排出量削減に取り組んでいきたい」と述べた。【石川勝義】

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