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2023.08.23

高校生、平日の「助っ人」に 台風7号の土砂片付けボランティア

 京都府舞鶴市の日星高の生徒と教員の有志16人が22日、台風7号で大きな被害を受けた同市久田美地区に入り、土砂の片付けのボランティア活動をした。【塩田敏夫】

 同市西部にある久田美地区では、地区を流れる久田美川が氾濫し、大量の土砂と流木が流入。けが人は出なかったが、床上18戸、床下36戸の浸水被害が確認されている。市が設置した舞鶴災害ボランティアセンターを通じ、ボランティアが現地で活動を続けている。

 日星高教諭の高田智哉さん(24)もその一人。学校が休みの土日の19、20日に活動し、平日にボランティアが少なくなることを知り、SNSで参加を呼びかけた。その結果、生徒11人、教員5人が参加することになった。

 この日も猛暑のなか、生徒たちは民家に流入した土砂をスコップで拾い上げ、土のう袋に入れる作業を繰り返した。3年の三谷隆太さん(17)は「被害がこんなひどいとは思わず、びっくりしました。少しでも役立ちたいと思っています」と汗をかきながら話した。

 流木の片付け作業をしていた住民の男性(59)は「本当にありがたい。台風23号(2004年)の時も久田美川は氾濫したが、今回ほどはひどくなかった。長年、ここに住んでいますが、こんなことは初めて。家の周りにはどんどん水が流れ込み、川のようになってしまいました」と話した。

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