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2023.08.25

国交相、JR東海に検証指示 台風7号での新幹線のダイヤ乱れ巡り

 斉藤鉄夫国土交通相は25日の閣議後記者会見で、台風7号の通過に伴う東海道・山陽新幹線のダイヤの大幅な乱れが15~17日の3日間に及んだことについて、「多くの旅客が移動するお盆の時期に、大幅な遅れや運休でご迷惑をおかけしたことは重く受け止める必要がある」と述べた。JR東海に対し、一連の対応を検証するよう指示したことを明らかにした。

 斉藤氏は、検証の主なポイントとして、東海道・山陽新幹線の直通運転を中止したことが適切だったか▽新大阪駅付近での列車の集中を回避できなかったか▽利用者への情報発信は適切だったか――を挙げた。

 東海道・山陽新幹線は台風接近に伴い、15日は名古屋―岡山駅間を計画運休とし、大きな混乱はみられなかった。しかし、台風通過後の16日朝に静岡県内の雨量計が規制値に達し、東京―新大阪駅間が最大5時間半ストップした。

 16日は夜通し運転で対応したが、最終列車の新大阪駅到着は17日の始発時刻を過ぎた。新大阪駅には、帰宅できない乗客を対象にした「列車ホテル」が停車しており、混乱が拡大した。一方、JR東海は16日夜、「17日は始発からおおむね通常通りの運転を見込んでいる」と発表していた。【内橋寿明】

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