崩れた山の土砂に埋まり、男性軽傷　17カ所で崖崩れ　千葉

　台風13号による記録的な大雨の被害について、千葉県は11日、午後4時現在の状況を公表した。けが人が新たに1人増えて5人となったほか、床上・床下浸水が計693棟となった。

　県によると、けが人は市原市の70代男性。8日、近隣で崩れた山の土砂が家屋に一部流入し、土砂に埋まって軽傷を負った。

　住家被害は鴨川市や大多喜町など6市町の計25棟で一部損壊が確認された。また、14市町村の計335棟が床上浸水の被害に遭ったほか、20市町村の計358棟で床下浸水となった。

　がけ崩れは市原市、睦沢町、鴨川市、いすみ市、大多喜町で計17カ所あった。全面通行止めとなった道路被害は国道2カ所、県道4カ所、市町村道44カ所だった。

　一方、農林水産業への被害については、11日正午時点で畑や田んぼの冠水や農業用ハウスでの浸水、農地ののり面崩落などが確認されている。【山本佳孝】