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2023.09.18

「目を覚ませ」脱化石燃料を訴える大規模デモ 気候サミット前のNY

 世界の首脳が一堂に集う国連総会の「ハイレベルウイーク」を控えた米ニューヨーク市中心部で17日、脱化石燃料を訴える大規模なデモがあった。「若者たちは化石燃料に投票しない」「目を覚ませ」などと書かれた手作りのメッセージボードや横断幕を持った人々が通りを埋め尽くし、バイデン米大統領や世界の指導者たちに早急な行動を訴えた。

 数千人が参加したとみられ、主催者側は2020年の新型コロナウイルスの流行以降に街頭で行われた気候変動の対策を求める抗議行動としては最大規模だとした。

 デモに参加したネイサン・タフトさん(30)は「化石燃料の段階的な廃止は、新しい石油やガスの開発をこれ以上認めないことから始まる」と述べ、気候変動対策として太平洋の島しょ国が提唱する「化石燃料不拡散条約」の交渉を本格化すべきだと語った。セネカ・ウォレンさん(25)は「化石燃料依存からの脱却に向け、どの国も、どのコミュニティーも取り残さない形で移行することが重要だ」と話した。

 国連では20日、世界の政財界の指導者たちが集う「気候野心サミット」が開かれる。主催するグテレス事務総長は、世界の温室効果ガス排出量の8割を占める主要20カ国・地域(G20)に対し、削減対策の強化や途上国向け支援の上積みを表明するよう迫っている。

 今年6~8月の世界の平均気温は観測史上最高を更新し、世界各地で記録的な熱波や豪雨に見舞われた。世界は産業革命前からの気温上昇を1・5度に抑えることを目指すが、国連の報告書によれば、現在のペースで温室効果ガスの排出が続けば、30年ごろまでに排出上限に達する。【ニューヨーク八田浩輔】

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