2023.10.10
休園中にリセット? 「慣らし保育」の進み具合、我が家の場合|保活日記⑧
4月1日付けで、次男が認可保育園に入園しました。入園当初は1~2時間預けることから始め、12時の給食まで、15時のおやつまで、と徐々に園で過ごす時間を延ばす「慣らし保育」をしました。
2019年に長男の保活(保育園探し)で聞いた範囲では、慣らし保育の期間はおおよそ5~10日間。子どもの年齢や保育園の方針によって幅がありました。「泣き続けて水分すらとれない、給食が食べられない場合には 慣らし保育期間を延ばすこともある」とも聞きました。また、子どもの負担が大きすぎることから、慣らし保育を経ずに朝から夕方まで預けることを認めている園はありませんでした。
一方で、親が働くことを前提に子どもは認可保育園に入園している場合、自治体は「復職期限」を定めています。私が暮らす千葉県市川市では2022年現在、遅くとも入園翌月10日までに復職し、復職証明書を提出することになっています。
4月入園だと、4月の半ば~5月上旬に復職する人が多いようです。0歳児の次男は10日間のスケジュールで慣らし保育を始めました。
次男は、預ける時には泣いてしまうものの、徐々に遊べるようになり、給食も毎回完食するなどおおむね順調でした。先生たちはお迎えのときにその日の様子を教えてくれたり、笑顔で遊んでいる様子を動画に撮って見せてくれたり、保護者も安心できるよう工夫してくださいました。
ところが新型コロナの影響で、8日目から登園自粛をすることに。土日を合わせて6日間お休みしました。
登園再開後、保育園のことを忘れて泣き続けていないかな、と心配しましたが、なんとか大丈夫そうでした。スケジュールを遅らせて慣らし保育を再開しました。復職を5月初めと遅めにさせてもらったため、焦らず次男のペースで保育園に慣れてもらいたいと思っています。
今回の慣らし保育は、我が家では3回目です。1回目は、長男が認可外保育園に入園した2019年10月。このときは、7日間のスケジュールで、慣らし保育をしました。(当時の保活については、こちらに書きました↓)
https://socialaction.mainichi.jp/?p=4643
見慣れない部屋に、先生に抱っこされて泣く長男を残して立ち去るたび、後ろ髪を引かれる思いでした。慣らし保育を始める前は、寂しいけれど8カ月ぶりに冷めていないコーヒーが飲める!と期待もしていましたが、泣いているであろう長男のことが頭から離れず、コーヒーどころではない。むしろ私が泣きそうになりながら時計の針を見つめていました。
慣らし保育のおかげで、子どもだけでなく親である私も少しずつ新しい環境に慣れることができ、ありがたかったです。
慣らし保育期間よりも余裕を持ち、入園から復職まで4週間あけました。「初めての集団生活では風邪をもらってくることが多い。免疫がつくまでは発熱対応に追われるので、復職は遅めにしたほうがいい」と先輩ママから聞いていたためです。
入園3週目からは教えのとおり発熱を連発。入園5週目だった復職初日も、突発性発疹で40度近い発熱があり、お休み。復職2日目に夫に任せてようやく出勤するという、どたばたの職場復帰でした。
(しかも私自身がうっかり転んで骨折していたため、ギプスを巻いての育休明け初出勤で「何があったんだ!?」と余計に心配をかけてしまいました)
2回目の慣らし保育は、2020年4月の認可保育園への転園時。
1回目の慣らし保育は、育休期間中に慣らし保育が終わりましたが、転園時にはすでに仕事に復帰していました。とくに3月から4月初めは繁忙期で業務量が多い時期。慣らし保育期間の1週間、まるごと仕事を休むわけにはいきませんでした。
そこで、3月まで通った認可外保育園の一時保育も利用しつつ、導入されたばかりの在宅勤務も認めてもらい、夫と分担して、1週間緻密なローテーションを組みました。
序盤の1~2時間保育の間は午前に認可保育園、午後に認可外保育園。中盤以降で午後3時にはお迎えが必要な日は、私が半日休を取得。私が送迎を担当する日には在宅勤務をして通勤時間を節約し、夫の担当日には出社してオフィスでの作業をしました。
この時期、新型コロナの第1波で、初めての緊急事態宣言が出されていました。新しい環境に慣れた4月下旬には保育園から登園自粛要請があり、1歳児の長男の横で在宅勤務する日々が始まりました。
そのため、6月の登園再開時には慣らし保育の効果はリセットされてしまい、再び長男を含む多数の園児が絶叫しながら登園していました。
このときは、仕事の都合で短い保育時間からの再開ができず、長男に負担がかかる形になってしまい、慣らし保育の必要性を改めて感じました。
年度替わりの春、入園だけでなく入学、引っ越しなど、いろんな家族がそれぞれの変化に向き合っていることと思います。子どもたちも大人たちも、環境の変化に慣れて安心して過ごしていけることを、願っています。
市川保活日記 公開予定日
【書き手】石井遥。新聞社で、著作権関係の業務を担当している2児の母です。毎晩元気がありあまっている「恐竜」(3歳)に食べられそうになるため、睡眠不足。0歳のちぎりぱん(むちむちの腕)をさわり、癒やされながら、日々子育てしています。
暮らしている千葉県市川市でお気に入りの場所は、京成線の踏切。子どもが見たがるので踏切巡りをしていたら、いつのまにか自分もどっぷりはまってスカイライナーの通過を楽しみにしています。
※連載は、2021~2022年に執筆しました。