化石燃料をやめて　「インドのグレタさん」COP総会で座り込み

　「化石燃料をやめて。化石燃料をやめて」－－。アラブ首長国連邦（UAE）のドバイで開催されている国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議（COP28）で11日、インドの環境活動家、リシプリヤ・カングジャムさん（12）が総会の議場で壇上に座り込んで抗議した。

　カングジャムさんは7歳のころからソーシャルメディアなどで発信を続けており、スウェーデンの環境活動家になぞらえて「インドのグレタ・トゥーンベリ」とも呼ばれる。壇上では「あなたたちの今日の行動が、明日の私たちの未来を決める」と訴えた。

　総会でCOP28のスワイディー事務局長兼特別大使は、カングジャムさんの勇気をたたえると発言。カングジャムさんが警備員に付き添われて退出すると、会場からは大きな拍手が起こった。

　カングジャムさんは同日、国連が発行するCOP28の参加バッジを剥奪されたという。毎日新聞の取材に「COPの結果が悪くなるのが怖かった。地球温暖化問題によって、何百万人もの子どもたちや弱い立場の人が苦しんでいる」と話した。【ドバイ岡田英、八田浩輔】