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2024.01.06

正月のだんらん奪った激震 能登地震発生から5日

 お正月のだんらんを襲った激震――。

 1日、石川県能登地方を震源とする最大震度7の地震があり、100人を超す犠牲者が出た。揺れや津波により多くの家屋が倒壊。大規模な火災も発生したが被害の全容はまだ分かっていない。

 発生から2日後、金沢市から車で8時間かけて輪島市中心部に入った。約200棟の家屋が燃えた観光地の朝市周辺は爆撃を受けたような焼け跡が一面に広がっていた。白い煙がくすぶり続け焦げ臭いにおいが鼻をついた。

 朝市近くでは7階建てビルが横倒しになっており、消防隊員らがビルに押しつぶされた建物で懸命の捜索活動を続けていた。取材中も街中ではたびたび救急車のサイレンが鳴り響いていた。

 甚大な被害が出た珠洲市の沿岸部には道路を越えて津波が押し寄せ、土砂崩れや地割れにより、至る所で道路が寸断されている。救助活動は難航し、発生から5日がたった現在も十分な支援が届かない集落がある。

 輪島市内の避難所で夜を過ごした高齢女性は「余震が度々あり、怖くて眠れませんでした」と疲れた表情で話した。【長谷川直亮】

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