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2024.01.24

被災地に冠雪 避難者「壊れた家がさらに崩れる」 能登半島地震

 日本の上空にこの冬一番の強い寒気が流れ込んだ影響で、能登半島地震の被災地は24日朝、一面の雪景色となった。

 石川県珠洲(すず)市飯田町では、市立飯田小学校の児童約30人が集団登校した。時折、傘を差せなくなるほどの強風が吹き付け、引率の教員らは「雪が積もっているので足元に気をつけて」などと声を掛けていた。四十住(あいずみ)基子校長は「雪の中、元気に登校してくれてうれしい。早く日常を取り戻してあげたい」と話した。

 被災者が身を寄せるビニールハウスにも降り積もった。小学5年の三女と共に倒壊した自宅に一時、閉じ込められた同市三崎町細屋の農業、畠田和美さん(39)は、家族とビニールハウスに避難中。「雪が降るたび、壊れた自宅や倉庫がさらに崩れていく。奇跡的に無事だった農機具が潰されてしまわないか本当に心配」と空を見上げた。

 気象庁によると、石川県の主な被災地の積雪は24日午前8時現在、七尾市13センチ、珠洲市10センチ、輪島市2センチ。【阿部弘賢、稲生陽、川畑岳志】

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