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2024.02.18

暖冬でコハクチョウの渡りルート変化? 長野県への飛来数最少か

 長野県安曇野市の犀川流域に飛来して越冬しているコハクチョウの個体数が、今冬は2月前半までのピーク時で255羽と、これまでの34シーズンで最少となりそうだ。昨冬は475羽が記録されており、減少は暖冬の影響とみられている。

 地元の「アルプス白鳥の会」によると、安曇野への飛来が確認されたのは1984年12月が最初で、今冬で40季連続。個体数は当初は50~100羽程度だったが、その後は500~1000羽台と多くなり、2005~06年冬には最多の2398羽を記録した。

 安曇野での減少は、渡りルートの山形や新潟で雪が少なく餌が得られるので、そこにとどまる個体が多いためとみられる。白鳥の会代表の会田仁さん(74)は「毎冬来る諏訪湖も2羽だけといい、県内の飛来数は最少記録になりそう。暖冬が続けばさらに減るかもしれない」と話している。【武田博仁】

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