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2024.02.19

傍聴の聴覚障害者にタブレット貸与 愛知県議会、音声を文字化

 愛知県議会で19日、聴覚障害者を対象に、音声を文字に変換して表示するタブレット端末の貸し出しが始まった。議会事務局によると、聴覚障害者へのタブレット貸し出しは、全国の都道府県議会で初の試みという。

 愛知県議会では、聴覚障害者が手話通訳や要約筆記を希望する場合、傍聴の5日前までに事務局へ申し込む必要があった。2016年9月以降、利用実績はないという。

 県議会のデジタル化の取り組みの一環として、音声を文字化するアプリ「UDトーク」が使えるタブレットを3台用意。傍聴時に受付で申し出れば、先着順で使用できる。

 この日、開会した2月定例会本会議で、タブレットを使って傍聴した県難聴・中途失聴者協会の黒田和子理事長(76)は「文字を長時間見るのに疲れ、画面が止まることもあったが、傍聴の選択肢が増えた」。同会の古木茂代副理事長(74)は「誤変換が多く改善の余地はあるが、ITを利用して傍聴できるのはうれしい」と話した。【酒井志帆】

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