ソーシャルアクションラボ

2024.02.22

目指せCO2ゼロ! 排出量可視化アプリで削減後押し 栃木・足利

 栃木県足利市の早川尚秀市長は20日、2050年までに地球温暖化の原因とされる二酸化炭素(CO2)排出量の実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」を宣言した。飲料メーカーと連携したペットボトルの水平リサイクル、省エネや食品ロス防止など日常の行動によるCO2削減量を可視化するスマホアプリを市民に使ってもらい、削減を後押しする「ゼロカーボンチャレンジ」などに取り組む。

 市によると、水平リサイクルとは、ビンからビン、缶から缶などリサイクル前後の用途を変えずに再生する方法。ペットボトルの場合、石油などから新ボトルを作るのに比べ、CO2排出量を約6割削減できるという。

 市は同日、「サントリー」、「ライフドリンク カンパニー」の両グループとそれぞれ連携協定を締結。市がごみ収集で回収したペットボトルの再資源化は現在、公益財団法人日本容器包装リサイクル協会に委託しているが、4月からは両グループに直接納入し、ペットボトルに再生する。

 また、市は独自のスマホアプリ「あしかがエコ」を開発。「電気をこまめに消す」などCO2削減につながる行動などをメニュー化し、毎日入力してもらう仕組みで、取り組み内容に応じてポイントを付与する。個人や参加者全体の削減量を「見える化」することで、市民一人一人の環境に配慮した行動を後押しできると期待している。4月からの本格導入を前に20日からプレ運用を始め、市ホームページにアプリダウンロード用のQRコードを掲載した。【太田穣】

関連記事