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2024.02.29

「PPAPプラは資源」 ピコ太郎さん分別PR動画人気 岡山市提供

 温暖化対策の一環として岡山市は3月1日から、可燃ごみとして回収していた洗剤ボトルやバケツなどのプラスチックを資源化する分別回収を始める。2022年4月に施行されたプラスチック資源循環促進法に基づく対応で、県内自治体では初めて。政令指定市では仙台、北九州に次ぎ3番目となる。細かな分別が必要だが、歌手のピコ太郎さんによるPR動画の再生回数が16万回を超える人気で、市はごみ出しをする家庭の協力を期待している。

 分別回収されたプラスチックごみは、市内に新設された民間の中間処理施設で選別、圧縮・こん包され、広島のリサイクル工場に搬送。粒状のペレットに再生され、物流で使うパレットや洗剤ボトルなどに製品化される。

 対象は卵パックやトレーなど食品容器、菓子袋、発泡スチロール、定規やペンなどの文具、おもちゃ、CD、歯ブラシ、ハンガーなどのプラスチック製品。ペットボトルは従来通り資源ごみとして回収するが、ペットボトルのふたとラベルはプラスチックごみとなる。透明か半透明の袋に入れて出す。可燃・不燃ごみ用の市指定の有料の黄色い袋は使えない。対象地域は建部地区を除く市内全域で、週1回の回収日は地区ごとに定める。

 岡山市環境事業課資源循環推進室の吉田章裕室長は「循環型社会の実現のため協力をお願いしたいが、分別に迷ったら可燃ごみとして出すなど無理せず分別を習慣づけてほしい」と呼びかける。

 プラごみの出し方相談は専用コールセンター(050・3354・4940)。

 岡山市は新制度導入の啓発キャンペーンアンバサダーにタレントの古坂大魔王さんを起用。昨年12月から古坂さんプロデュースのピコ太郎さんによる動画「PPAPプラは資源‼」(2分47秒)がユーチューブにアップされた。世界で6億回超再生された「ペンパイナッポーアッポーペン」(PPAP)のリズムとダンスで、「ペンもプラ、ストローもプラ、きちんと分別して資源、資源」と訴えている。【石川勝己】

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