2024.03.28
爆トクTV 食品ロス対策の新サービス、不況克服の新商品開発の裏側を紹介
社会のさまざまな問題をお得に解決する企業やサービスを紹介するバラエティー番組「見なきゃ損!爆トクTV」が23日、TOKYO MXで放送され、事業系の食品ロスに取り組む食品販売サービス「kuradashi」と、老舗鋳物メーカーが不況を乗り越えるために開発した「おもいのフライパン」が紹介された。
番組では、タレントの北斗晶さんがkuradashiたまプラーザテラス店をリポート。同店では、さまざまな“ワケあり”商品が最大50%以上値引きされた価格で販売している。その一つが、食品流通業界で、食品の流通過程で製造者、小売り、消費者の3者が、製造日から賞味期限までの期間を3分の1ずつ均等に分け合い、期限までに売れなかったものは返品されるという「3分の1ルール」と呼ばれる商習慣があり、その返品された商品が販売されている。
また、パッケージの一部がへこんだり、傷ついたりした規格外商品や、ブランドが変更されて、デザインなどが一新された商品の旧製品などが取り扱われている。さらに購入金額の一部が、環境保護や海外支援、災害支援などSDGsにつながる社会貢献団体に寄付される仕組みも用意されている。
関藤竜也社長は「商社勤務時代に大量の食品ロスが生まれていることを知り、同サービスを立ち上げた。日本では全家庭で1日ご飯1杯分を捨てている計算になる」と食品ロスの問題を訴えた。
お笑いトリオ「ロバート」の馬場裕之さんは、愛知県碧南市の鋳物メーカー「石川鋳造」をリポート。1938年創業の同社は、自動車部品の端材を仕入れて、水道や自動車関連の工業部品を製造しているが、その技術を生かした鋳物製のフライパン「おもいのフライパン」を開発。7万枚を販売する大ヒット商品となっている。
同製品は、鋳物の特徴である「蓄熱性の高さ」と「熱伝導の良さ」を生かし、食材の表面をカリッと焼き上げ、旨味を逃さず焼くことができる。製造では、鋳型に鉄を流し込む時にスピード、温度などが重要で、職人の手作業で行うため、表面がキレイに仕上がる。それで無塗装でも焦げ付かずに高温調理が可能だという。
最大3年待ちにもなったという人気商品だが、2008年のリーマンショックで受注が激減されるなどの危機を迎えたことがきっかけで、事業継続のため新商品の開発に取り組んだという。石川鋼逸社長は「今後、エンジン車の生産が減っていく、鋳物製造される部品の需要が減るため、自分たちの技術で何かできないかと考えた」と語る。
同番組はほかに全国18局で放送予定。
【MC】天野ひろゆき(キャイ~ン)、川田裕美
【爆トクハンター】北斗晶、馬場裕之(ロバート)