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2024.06.29

電車の乗客200人が最寄り駅まで徒歩で避難 奈良・生駒土砂崩れ

 奈良県生駒市辻町で28日夜、住宅地そばにある斜面が崩れ、民家や敷地に土砂が流れ込んだ。6棟に被害が出ているが、けが人はいなかった。生駒市は近くの12世帯41人に避難指示を出した。

 奈良県警や地元消防によると、28日午後7時50分ごろ、「裏山が崩れている」と男性から119番があった。土砂は6棟のうち2棟の室内に流れ込み、4棟の外壁に押し寄せるなどした。

 近くを通る近鉄けいはんな線の線路上にも土砂が流入。走行中の普通列車(6両)が現場手前で停車し、乗客約200人が最寄りの東生駒駅まで歩いて避難したという。土砂の撤去作業に伴い、けいはんな線は29日の始発から運休したが、午前中に一部区間で運行を再開した。

 大阪管区気象台によると、生駒市に隣接する奈良市では28日午後8時までの24時間で91・5ミリの雨が観測された。現場は近鉄東生駒駅の東約350メートルの住宅街。【浜名晋一、古川幸奈】

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