ソーシャルアクションラボ

2024.08.28

山を、自然を、みかたに生きる子どもたち 8/31・9/1八ケ岳絵画写真展

\\ 八ヶ岳絵画写真展 &スペシャルトークショー //

山を、自然を、みかたに生きる子どもたち――。2024年8月、遠足幼稚園「ころろ子ども探検隊」の子どもたち21人で八ヶ岳登山に挑戦しました。美しく、時には厳しさも教えてくれる山。その挑戦の記録を展示します。

◎絵画・写真展(入場無料)‥‥‥‥‥‥

日時:2024年8月31日(土)11:00-17:00
   2024年9月1日(日)11:00-17:00

会場:カフェスロー スロースペース
   東京都国分寺市東元町2-20-10

コロロ発達療育センター主催/社会福祉法人コロロ学舎ころろ子ども探検隊協力

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私は、国分寺市で夫と娘と暮らしています。娘が生まれた数年後、国分寺に引っ越してきました。「体を動かし外で遊ぶのが大好きな娘を一緒に育んでくれそうだな」と選んだのが、園舎のない遠足幼稚園「ころろ子ども探検隊」でした。毎日が遠足で、地域の中、自然の中、時には山道を歩いて探検することで強い足をつくります。

遠くも近くも目をこらしてよく見る。耳を澄ます。そんな体験を通じて好奇心をもったり、危険を察知したりする「アンテナの土台」を育みます。

日ごろの「歩く」活動の集大成となるのが、八ヶ岳登山です。毎年、年長さんは八ヶ岳の「編笠山」と「権現岳」に泊まりがけで登ります。毎日歩き、月に1回ほど近くのお山へ遠足に行っている成果が、大きなお山で試されます。

子どもたちは、毎年の年長さんの登山の様子は映像や交流などで知っています。

「年長さんになったらおっきなお山に行く」
「大きな岩がいっぱいあって登れるかなぁ」
「お山の上でお泊まりは寂しいな」
「おいしいお水を飲むのが楽しみ」

楽しみが大きい日があったり、不安が勝る日もあったり。

私は「がんばりたいことがある」ことの貴重さもある、と思っています。娘の「がんばりたいこと」は応援したいし、その機会を数年かけて築いてくださるころろの先生方に感謝しています。

とはいえ自然も、人間も、思うようにはいかないもの。

毎年、誰かが出発前に体調不良で参加が叶わなかったり、登頂してから体調を崩す子がいて下山したり、ということもあります。そんな状況に備えるのは、大人たちの役目です。

娘も、登山の数日前に発熱しました。幸いすぐに熱は下がり、元気そうな様子でしたが、出発の日まで静かに過ごしました。

そんなことがあったので、送り出すことができてホッとしたと同時に、山道をいつものように歩めるのか、不安もありました。また、途中、天候不良で権現岳の登山は断念、との連絡もありました。「自然が相手だからこその予定変更もあるんだ」と、改めて気づかされました。

そして翌日。お迎えに行くと、夏の冒険から帰ってきた子どもたちは、たくましく見えました。

「ただいま」「おかえり」

先生がその場で「登頂証」を一人一人に渡して、たたえてくださっていました。私も我が子をぎゅ〜っとしてお迎えし、手作りのメダルをプレゼント。娘が山を登りきれるか心配していましたが、先生からは「力強い足取りでしたよ」とほめてもらい、私も思わずうれし泣きしました。

娘は「がけが楽しかった。雲の中に入って雲を食べたし、雲の上にも行っちゃった」
と話していました。

下山の翌日、子どもたちは「お山の体験」を大きな紙に描きました。大きな山。たくさんの岩。お泊まりした青年小屋。一緒に登ったお友達や先生。どこまでも続く広い広い空――。それぞれの目で見たこと、心と体で感じたこと、大冒険の数々をどのように描いたのでしょうか。

昨年の展示

今年も、年長さんたちが描いた絵が飾られる絵画展が、国分寺のカフェ・スローで開かれます。

登山の記憶が鮮明なタイミングで描かれた生き生きとした絵をぜひご覧下さい。先生からの一言解説も、作品一つ一つに添えられています。夏の終わりに、純粋さあふれる作品たちを眺めてみませんか? 

スペシャルトークショーも開かれます。ゲストの登山家・竹内敬一さんは、探検隊一行がお山でお泊まりする「青年小屋」を経営しています。

参加希望の方はチケット購入ページよりお席の確保をしてくださいね。

◎竹内敬一氏 スペシャルトークショー・・・

山と子どもたちをつなぐ活動、山岳救助隊での経験などについてお話を伺います。

竹内敬一氏 千葉県出身。登山家、山小屋経営者、山岳救助隊隊長を経て山岳遭難救助アドバイザー。平成17年度にはエベレストに登頂。コロロとの付き合いは長く、療育の一環である八ヶ岳登山や、ころろ子ども探検隊年長の卒業登山などをサポートしている。

●日時 2024年9月1日 18:15~
●参加費 2200円(税込) ※未就学児無料
●ワンドリンクオーダー制(当日会場でオーダー・お支払いください)
●カフェスロースペシャルプレート(事前予約制)

【書き手】ちーふ。1児の母。夫婦で「クルミドコーヒー」の近くに住みたくて、東京都国分寺市に引っ越す。店主、影山知明さんの著書「ゆっくり、いそげ」を読み「人を手段化しない経済」に共感し、それを素敵なカフェで実践してるところに惹かれました。菓子メーカーマーケティング担当を経て、宣伝アニメーション動画を制作する、お絵かきムービークリエイターとして活動中。