2024.08.29
台風10号、岸田首相「最大級の警戒を」 関係閣僚会議で指示
政府は29日、台風10号に関する閣僚会議を首相官邸で開いた。岸田文雄首相は「台風の動きが遅いことも相まって、引き続き大雨被害や土砂災害、河川の氾濫、暴風などに最大級の警戒を行う必要がある」と述べ、災害対応に万全を期すよう関係閣僚に指示した。
首相は会議で「引き続き人命第一の方針のもと、国民への情報提供や、危険が予想される地域における事前避難の支援に万全を期すとともに、警察、消防、自衛隊を中心に災害即応体制を保持してほしい」と述べたうえで、停電などの被害の早期復旧に取り組むよう指示した。
非常に強い台風10号の接近を受けて、政府は28日、首相官邸に設置していた情報連絡室を官邸対策室に格上げ。首相は、国民に避難や大雨・暴風・河川の状況などに関する情報提供を適時的確に行う▽自治体と緊密に連携し、浸水・土砂崩れなどが想定される地域の住民の避難支援などの事前対策に万全を期す▽被害が発生した場合、被害状況の迅速な把握と災害応急対策に全力で取り組む――の3点を指示している。【園部仁史】
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