2024.09.04
次世代バイオ燃料 営業列車で全国初の走行試験 JR西日本
JR西日本は3日、岩国市(山口県)と周南市(同)を結ぶ岩徳・山陽線の岩国―徳山駅間で次世代バイオディーゼル燃料を使った走行試験を始めた。化石燃料の軽油から次世代バイオ燃料に100%切り替えることで、二酸化炭素排出量を削減する取り組み。乗客を乗せた営業列車では全国初で、2025年度以降の本格導入を視野に、25年1月末まで走行試験を続けて長期的な車両性能への影響を調べる。
2両編成の試験列車は、植物由来の廃食油を原料とする次世代バイオ燃料をイメージして緑の双葉をあしらった「SUSTAINABLE TRAIN(持続可能な列車)」のシールが目印。1番列車は通常ダイヤの午後3時46分に徳山駅を出発した。1日3往復ほど運行する。
次世代バイオ燃料は軽油に比べ、燃焼時の臭いが抑えられるのも特徴という。JR西日本イノベーション本部の玉置誠一・担当部長は「頭で二酸化炭素削減を感じると共に、体で感じる快適さもある」と乗車を呼び掛けた。【峰下喜之】
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