2025.05.01
クールビズ20年 職場浸透「45%」は高い?低い? 環境省調査

地球温暖化対策で夏を軽装で過ごす「クールビズ」を政府が提唱して今年で20年。環境省では1日、職員らがノーネクタイや、かりゆしウエア、半袖ポロシャツ姿などで出勤した。9月末まで実施する。
クールビズは環境省が2005年に提唱して始まった。当初は毎年6月1日スタートだったが、東日本大震災が発生した11年、節電強化のため5~10月に期間を延長。東京で最高気温25度以上の夏日が5月の約半分を占めることなどから5月開始が定着した。21年以降はテレワークの普及など勤務環境の多様化もあり、期間を定めていない。
環境省が今年1月、全国の消費者を対象に行った衣食住などに関するアンケートによると、職場で既にクールビズを導入・実践していると答えた人の割合は45%。家庭では47%だった。
環境省脱炭素ライフスタイル推進室の島田智寛室長は「20年で定着したと感じる」と語る一方、今も職場でネクタイを外しにくいといった声があることから「官民で積極的にクールビズを促していきたい。年々暑くなっており、快適な格好で乗り切ってほしい」と話した。【大野友嘉子】
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