2025.06.28
熱中症対策 市立中高に「暑さ指数」センサー設置 横須賀

神奈川県横須賀市は、熱中症の危険度を判断するための指標「暑さ指数」を測るセンサーを、市立中学校全23校と市立横須賀総合高校の計24校に設置した。校庭や体育館などでリアルタイムに自動計測する。全中学校への導入は県内で初めて。
暑さ指数は気温や湿度などから算出する。これまでは教員が手動で簡易型の計測器を使い、生徒の部活動などの可否を判断していた。計測結果にばらつきがあり、紙に記録するため情報共有がしにくいのも課題だった。
市によると、センサーを導入することで、常に同じ場所で安定した計測ができるメリットがあるという。またデータはインターネット上に保存され、全教職員がスマートフォンなどからリアルタイムに数値を確認できる。
センサーは主に自動車向けプラスチック部品の製造・販売をしている「ニフコ」(横須賀市)社が開発した。同社と市は2023年1月、市立学校のICT(情報通信技術)化など地域課題解決に向けた包括連携協定を結んでいた。
市は効果を検証し、今後は小学校への導入も検討していくという。【福沢光一】
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