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2025.11.29

東京消防庁が1.8万人参加の震災訓練 首都直下地震を想定

 東京消防庁は29日、首都直下地震(M7・3)を想定し、全消防職員約1万8000人を動員した総合震災消防訓練を実施した。陸上自衛隊朝霞訓練場(埼玉県新座市)で開かれた訓練には、消防隊28隊や関係機関など約330人が参加し、倒壊した家屋や土砂災害現場での救助活動の手順を確認した。

 訓練は、東京都内で最大震度7を観測し、各地で大規模災害が発生したと想定。緊急車両の進入が難しい地域や土砂崩れの被害に遭った住宅で、被災者を救助犬で捜索したり、切断器具を使って救助したりする訓練を行った。

 地震によって住宅密集地域で火災が拡大した想定での消火訓練もあり、消防ヘリによる空中消火や10トン水槽車を使った放水も行われた。東京消防庁の担当者は、「訓練を通して防災関係団体との連携を強化し、今後発生が懸念される首都直下地震に対する総合的な対応能力を強化していきたい」と話した。【松本ゆう雅】

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