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2026.04.13

国連の中満事務次長「特別なエール」 東大院入学式で女子学生へ

 東京大大学院の入学式が13日、東京都千代田区の日本武道館で開かれた。国連軍縮担当上級代表の中満泉事務次長は祝辞で、「今日ここに集う女子学生の皆さんに特別なエールを送ります」と前置きし、温かいメッセージを送った。

 中満さんは1989年に国連入りし、2017年から事務次長・軍縮担当上級代表を務めている。

 祝辞では、自身が米ジョージタウン大大学院に入学したころを「冷戦が終結しつつあることを肌で感じ、まさに歴史の転換期にあることに若い学生として興奮を覚えた」と振り返り、「皆さんが研究生活に入る今、再び歴史の大きな転換期にある。地球人類にとって重要な分岐点とも言えるかもしれない」と強調。「誠実で学究的な専門研究こそが未来に役立つ知識と知恵を生み出す」と新入生を激励した。

 祝辞の後半では、女子学生向けにメッセージを送った。「どうか初志を貫徹してください。誰にこびることも、そんたくすることも、遠慮することもなく、かといって無理に肩張ることもなく、私たち女性同士で助け合い、心ある男性たちとも同盟を組みましょう」と呼びかけた。

 26年度の新入生は学部が3123人で、女性は21・5%にあたる671人。大学院の新入生は4908人で、女性は26・5%の1302人だった。

 東大は学内の意識改革や女性研究者のキャリア支援と合わせ、女性研究者や女子学生の比率向上を目標に掲げている。

 東大が公表している「東京大学の概要 資料編」によると、25年5月現在の学部学生のうち女性の比率は約21%にとどまっている。【萩原桂菜】

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