ソーシャルアクションラボ

2024.05.28

高橋メアリージュンさん、食料自給率の出前授業に参加 ほぼ卵なしのオムライスにびっくり

食料自給率を反映したオムライスのサンプルを手にする高橋メアリージュンさん(右)
食料自給率を反映したオムライスのサンプルを手にする高橋メアリージュンさん(右)

 食料宅配の生活協同組合「生活クラブ」は、食料自給率について中高生に考えてもらおうと、東京家政学院(東京都千代田区)で、農業に取り組んでいるモデルの高橋メアリージュンさんをゲストに、出前授業を開いた。授業では、食料自給率を反映したオムライスやすしなどを提供する“食堂”「国内自給 まかない亭」の取り組みを紹介、生徒たちと語り合った。

 農水省が発表した2022年の日本の食料自給率は約38%(カロリーベース)で、50年前から半減しており、先進国では最低水準になっている。生活クラブでは、より多くの人たちが日本の食料自給率について考え、「共感(自分ごと化)」できる機会を創出しようと、「国内自給 まかない亭」プロジェクトを展開している。

食料自給率を反映したメニューのサンプル=「国内自給 まかない亭」の動画から
食料自給率を反映したメニューのサンプル=「国内自給 まかない亭」の動画から

 プロジェクトでは、原材料の国内自給率を反映して、卵がほとんど乗っていないオムライスやネタが半分しか乗っていないすしなどを提供する食堂「まかない亭」の動画を制作、特設サイトではCGでメニューを再現し、立体的に感じてもらうことに取り組んでいる。

 出前授業には、身近なSDGs(持続可能な開発目標)の事例を調査するなどの取り組みを行っている東京家政学院の中高生が参加。生活クラブの福住洋美理事が、日本の食料自給の現状や「まかない亭」の取り組みなどを紹介した。

農業などへの思いを語る高橋メアリージュンさん
農業などへの思いを語る高橋メアリージュンさん

 高橋さんは、サステナブルなファッションを紹介するイベントで、形が悪いなどの理由で流通しない規格外野菜を扱ったマルシェとの出会いをきっかけに、社会人向けの農業学校で農業を学び、フードロス削減などに取り組んでいるという自身の取り組みを語った。また、生徒たちは食料自給率に関するクイズや、高橋さんらへの質疑応答で食料自給率について学んだ。

出前授業に参加した東京家政学院の生徒と高橋メアリージュンさん(中央左)、生活クラブの福住洋美理事(同右)
出前授業に参加した東京家政学院の生徒と高橋メアリージュンさん(中央左)、生活クラブの福住洋美理事(同右)

 高橋さんは「食糧自給も地球環境も健康も全部がつながっていて、難しく考えずに自分のためにやっていると思って、買い物の時に何を選ぶかなど楽しく取り組んでほしいと思います。今の段階からこういう学びができているみなさんが本当にうらやましい。これからの日本や世界を変え変えてくれるメンバーだと思うので応援します」とメッセージを送った。

動画「国内自給 まかない亭」

生活クラブ「国内自給 まかない亭」 特設サイト

https://seikatsuclub.coop/100ex/makanaitei/index.html