2024.06.14
暑さ災害級…コメどころの救世主募る 新潟大、新品種研究CF開始
新潟大農学部の山崎将紀教授(作物学)は10日、暑さに強いコメの新品種開発や栽培方法を研究するための資金を、クラウドファンディング(CF)で募ると発表した。目標金額は300万円で、CFサイト「レディーフォー」で8月8日まで受け付ける。山崎教授は「きれいなコメを作ることで、生産者の収入増に貢献したい」と説明した。
2023年8月の新潟市内の平均気温は30・6度で全国トップを記録。日照時間は全国最長で降水もほとんどないという「災害級」の異常気象に見舞われた。このためコメの生産や品質に大きく影響し、最も品質の良い「1等米」の比率は県産コシヒカリで4・7%と過去最低を更新。24年夏も高温が予想されることから対策が急務となっている。
集まった資金は、高温に強い新品種の選抜に活用する。約3500種類から高温耐性を持ったものを発見しており、うまく栽培できるか研究を進めながら新品種登録を目指す。また肥料の活用による栽培方法の研究も進める。猛暑でイネが栄養不足に陥らないよう、適切な時期に肥料を追加することや、高温に強くなる化学薬品も併用する技術も確立したい考えだ。【神崎修一】
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