2024.09.09
「せんさいなぼくは小学生になれないの?」小学館から 9/20に書籍発売
みなさん、ご無沙汰しています。久しぶりの更新となりましたが、今回はコマロンで連載していた「せんさいなぼくは、小学生になれないの?」のその後についてのお知らせです。
連載内容が、「せんさいなぼくは小学生になれないの?」として(「、」がなくなりました!)、小学館から9月20日に発売されることになりました。書籍のかたちで改めて世に問うていきます。
「HSC(Highly Sensitive Child:ひといちばい敏感な子)」=「せんさいなぼく」は、5人に1人いるといわれています。「せんさいなぼく」が、現在の小中学校の環境下では、構造的に行きしぶりや不登校になりやすいことを可視化し、問題提起しようと思って連載を書いてきました。
書籍は、連載をベースにしながら、その後のむすこの成長や葛藤について書き足して再構成しています。むすこが小学1年生だったころからしばらく経ち、不登校支援の制度は拡充に向かう一方、行きしぶり、不登校は増え続け、より身近なものになってきているように感じています。
わずか1組の親子の経験ではありますが、その経験を何度も何度も反すうしてとらえなおし、背景を深堀りしていきました。反省と学びについても、記しています。
すべての子どもたちに、「入学おめでとう」と心から言える、そんな社会をつくっていくための一石となっていけば幸いです。
「せんさいなぼくは小学生になれないの?」
沢木ラクダ
ISBN:978-4-09-389173-8 C0095
四六判/並製・仮フランス装/208ページ
定価: 1,760円(税込)
発行:小学館 2024年9月25日
https://www.shogakukan.co.jp/books/09389173
https://books.rakuten.co.jp/rb/17974114/?scid=af_pc_etc&sc2id=af_101_0_0
出版社の内容紹介◻︎◾️◻︎◾️◻︎◾️◻︎◾️◻︎◾️◻︎◾️◻︎◾️◻︎◾️
うちの子ってもしかしてHSC(ひといちばい敏感な子ども)?
入学後3週間で小学校に行かなくなったHSC(ひといちばい敏感な子ども)のむすこと親の葛藤をつづる日記エッセイ。5人に1人いるといわれているHSC=繊細さん。
不登校の8~9割はHSCではないか、とも言われています。学校に行きたくても行けない子どもの心情、親が抱える葛藤、付き添い登校でみえてきた学校の教育環境などとともに、夫婦が試行錯誤しながら情報収集した、専門家からのアドバイス、不登校支援制度なども掲載。
「どんな子どもにとっても、入学おめでとう、と心から言える、そんな学びの場をぼくたち大人はつくっていけるでしょうか。」(本書あとがきより)
【目次】(抜粋)
・親は教室で付き添いをするべきか
・HSCってなに?
・通いつづければ、慣れるの?
・子どもとの信頼関係、どうつくる?
・放課後の居場所を求めてさまよう
・学校に行きたいのに、行く場所がない
・「大人の正しさ」が持つ凶器性
・1年遅れの学校探し
・「学校行かない宣言」の真相
・安心すれば、子どもは自ら離れていく
・発達診断、次なる世界へのパスポート
【小学館の編集担当からのおすすめ情報】
子育てメディア「コマロン」での連載を一冊にまとめたこの本。連載中から「同じ子どもを持つ親として涙なしには読めない」「1年生の子がこんなに考えているんだとハッとさせられました」「夫妻の子どもへの寄り添い方、柔軟性が本当に素敵だと思いました」などなど多数の共感の声が届いています!
同じような不安や葛藤を抱えているお父さんお母さん、また、子育てや教育に関わっているすべての大人にぜひ読んでいただきたい1冊です。